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女神に仕えし我が一族。

定められたモノを探し出し、女神の元へと導き、

そして魂を差し出す、それが我が一族の使命。

永い間、三代に渡って女神からの言葉はなく、その役目も薄れつつあった…

しかし、その言葉は突然、悪魔のように少年に響く。

− 東の国、黒椿の琴里。このヴィアリカの元へ −

Word

女神ヴィアリカ
この世界の核となる女神。
その姿は見る者全てを魅了する程の美貌を持っている。
世界を包み込むような慈愛に満ちたおだやかな容姿、
聴く者を安らげるような優しい声。それとは裏腹に、
ランカフォード家の一族を自分の元に拘束し、自らの生命の元である
花の紋の家系の者の魂を捧げるように命ずる非情さを持ち合わせている。
しかし、ヴィアリカに逆らう事は愚かしい行為である。
何故なら―…

ランカフォード家
女神の言葉を聞き、黒椿、白霞草、レッドグロキシニア、ブルージャスミン
の紋を受け継ぐ者を探し出し、その魂を捧げる定めにある家系。
しかし、3代もの間女神は神託をしなかった為、その定めから解放されたのだと
継承者達はその役目を忘れつつあった。
4代目ジオルクの代で、ランカフォード家は再びその定めを背負う事になる。

黒椿の紋
黒椿の紋を継ぐ者。
紋は生まれた時より背中に刻まれている。
それは女神の生命の一部である事の証であり、命を捧げる為に作られた者だという証。
受け継ぐのはその家系の者の可能性が高いが、必ずそうだという訳ではない。
現在は琴里という少女がその紋を継いでいる。

白霞草の紋
カスミソウの紋を継ぐ者。
紋は生まれた時より手の甲に刻まれている。
それは女神の生命の一部である事の証であり、命を捧げる為に作られた者だという証。
受け継ぐのはその家系の者の可能性が高いが、必ずそうだという訳ではない。
現在はクリス・カナリアという少年がその紋を継いでいる。

レッドグロキシニアの紋
レッドグロキシニアの紋を継ぐ者。
紋は生まれた時より額に刻まれている。
それは女神の生命の一部である事の証であり、命を捧げる為に作られた者だという証。
受け継ぐのはその家系の者の可能性が高いが、必ずそうだという訳ではない。
現在はキー・サティルカーランという少女がその紋を継いでいる。

ブルージャスミンの紋
ブルージャスミンの紋を継ぐ者。
紋は生まれた時より胸元に刻まれている。
それは女神の生命の一部である事の証であり、命を捧げる為に作られた者だという証。
受け継ぐのはその家系の者の可能性が高いが、必ずそうだという訳ではない。
現在はアリス・リザルツァという少女がその紋を継いでいる。